はだおもいを作った人たち~肌につく経血1/10のナプキンが出来るまで~

ユニ・チャーム 香川テクニカルセンター
野田祐樹さん

ユニ・チャーム 香川テクニカルセンター
西川久美子さん
最終的に「商品」という形に作り上げています。
――商品開発部とは、どのような部署ですか?
野田:まず、当社では、開発部は「〇〇開発部」というように、細分化されています。その様々な開発部署で開発された素材や企画などを、各部署と連携しながら、最終的にお客様にお届けする商品に起こす。それが商品開発部です。具体的に言うと、それぞれの開発部の専門性を生かしてそれを商品に盛り込んでいく。そして、実際にそれを工場で作られて出荷されるまでに、何回もの検証を行ったりもしています。
――ということは、「はだおもい」が完成するまでのほとんどの過程に携わってこられたということですね。思い入れもより強いのではないでしょうか?
野田:そうですね。「はだおもい」の場合は特に、『いかにして肌に経血を残さないようにできるか』といったコンセプトがあり、それを達成させるために本当にいろいろな個所を改良しました。もちろん、トップシートは画期的な開発だったのですが、実はそれだけでは「肌にはやさしい」とは言えなかったものですから。
肌へのやさしさを追求した「はだおもい」
――「はだおもい」には、開発者の方々のこだわりが多く詰まっているようですね。
野田:はい。従来品は実は男性がデザイン設計をしている場合が多く、そのため、非常にハードな形になりがちでした。例えばギャザーがものすごく立ち上がっていたり、前後のシールと呼ばれる部分やウィング部分がしっかりした固いものであったり。これは、今まで「モレない」という機能を優先させたためなのですが、肌にはあまりやさしくないわけです。そこで、今回はそうした部分をいかにソフトにさせるかということにも力を注いできたのです。
――そうすると、女性スタッフの方の係わり方も、今まで以上だったのでは?
西川:そうですね。私もですが、他の部署の女性スタッフからも、多くの意見を取り入れました。細かいデザインや肌触りなどを大切に、デリケートさを出せるようにこだわりました。自分が使う立場でもあるので、『使わなきゃいけないナプキン』ではなく、『使いたくなるようなナプキン』を目指したかったのです。ハートや花柄の打ち抜きデザインも、スタッフの女性にアンケートを取りながら、決まったんですよ。
野田:とにかく、自信を持ってすすめられる商品だということは、事前のモニター様のアンケートを読んでも実感しましたね。いちばん多かったご意見は「びっくりした」でしたが(笑)。
西川:そうなんです。「出血の感覚があったのに、トイレに行ってみると表面にまったく経血が残っていなくてびっくりした」とか、「表面を見ると経血があまりついていないようだったから、『少ないのかな?』と思って裏を見てみたら真赤でびっくりした」ですとか。それで、びっくりされた後、「これはいいから、絶対に使う!」といってくださる方がほとんどで、とても嬉しかったです。私自身も、この1年は「はだおもい」以外は使っていないというほど使っていて、最近ではその性能を楽しみたくて「多い日がもっと続けばいいのに」と思ってみたりします(笑)。
生理期間をもっと前向きに過ごせる商品提案を。
――これから、どんな商品を作っていきたいと思いますか?
野田:日本の女性は、生理用ショーツの着用率が8割を超えていたりするんですね。生理用ショーツは「モレ」の不安を解消するためには大変いい商品ですが、「肌にやさしい」という観点からすると、通気性の面だとか締め付け感などもあって万全だとは言えないのです。だから、僕の理想を言えば、普段のショーツで生理期間も過ごせる、そんな商品を提案できたらいいなと思っています。
西川:日本人は、どうしても生理をネガティブに捕らえる傾向があって、それがさらにPMSや生理期間の不快さを増しているような気がするんですね。海外の女性と話していると、女性なんだから生理があるのは当たり前のことで、別にそれを隠す必要もないと、とてもポジティブなんです。急には難しいと思いますけれど、女性が自分なりに無理をせず、生理を受け入れていけるような環境になってほしいと思いますし、それをバックアップできるような商品を開発したり、情報提供ができたらいいなと思っています。
――どうもありがとうございました。
pagetop