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乳がんの基礎知識

早期発見・早期治療で90%が治るがん

乳房の中には、乳腺という母乳を作る器官があります。乳がんは、乳腺にできる悪性の腫瘍です。症状は、乳首や脇の下のしこり、痛み、乳頭からの分泌物、皮膚のくぼみ、乳首の陥没などさまざまです。早期に発見し治療すれば90%以上が治るといわれていますが、放っておくとがん細胞が血管やリンパ管を通って全身に広がり、最悪の場合は死に至ります。

約1万人が死亡 16人に1人が発症

現在、日本人女性の16人に1人が乳がんにかかって いるといわれ、近年は毎年1万人以上が乳がんで亡くなっています。

乳がんの死亡数年次推移

乳がんが増えた背景には、女性のライフスタイルの変化(一生のうちに産む子どもの数が少ないか、産まない、初産年齢の上昇、非婚化)や、食生活の欧米化などがあります。

乳がんのピークは40~50代

乳がんは30代から徐々に増え始め、40代後半から50代前半で多く見られます。40歳以上は2年に1回のマンモグラフィを含む定期検診と、月に1回のセルフチェックを。また、30代以下の方も、日頃から乳がんに関心を持ち、月1回のセルフチェックをお勧めします。少しでも異常を感じたら、検診を待たず、すぐに専門医(乳腺外科等)の診察を受けるようにしましょう。

部位別年齢階級乳がんの罹患率(女性)2005年度
5つのステージで進行

乳がんは大きさや状態によって5つのステージに分けられます。

乳がんの進み方

がん細胞や乳腺の中で留まっている0期からⅠ期までなら手術だけで治りますが、Ⅱ期以上になると、抗がん剤や放射線などを組み合わせた治療が必要となり、治療にかかる日数や費用、苦痛なども大きくなります。そして、生存率も大きく下がるため、早期の発見が重要になるのです。

乳がんの10年生存率
乳がんの要因は1つではない

乳がんは、何か特定の原因がわかっているわけではなく、複数の要因が集まることで発症すると言われています。特に下記の項目に当てはまる人は、乳がんにかかる危険性が高いことが分っています。

  • 魚中心の和食より、肉中心の洋食を好む人
  • 運動不足の人
  • アルコールが好きな人
  • 肥満の人・閉経後太った人
  • 初潮が早かった・初産が30歳以降・出産経験がない・閉経が55歳以上
  • 乳がんにかかった家族がいる人
2年に1回の検診が最大の予防

乳がんの1番の予防は、検診です。乳がん検診には、触診やマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)、超音波診断装置による画像診断などがあります。マンモグラフィや超音波では、触診ではわからない小さながんを発見できます。早期発見のために、40歳には乳がん検診をスタートし、2年に1回定期的に受けるようこころがけてください。
世代によって有効な検査方法が異なるため、マンモグラフィと超音波の両方をうまく組み合わせることをお勧めします。

月に1度のセルフチェック

乳がんは「唯一自分で発見できるがん」と言われており、早期発見にはセルフチェックも有効です。月に1度、乳房を目で観察(視診)したり、触ったり(触診)するセルフチェックを心がけましょう。

※セルフチェック方法はここでチェックしてください。

監修:(公益財団法人)日本対がん協会
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