婦人病・婦人科

便秘と痔

ダイエットなどが原因で、便秘や痔に悩む若い女性が増えています。もともと女性は、ホルモンや腹筋の弱さなどが関係して、便秘になりやすい体質。便秘解消のために、まずは食生活や生活習慣の見直しから始めましょう。

習慣性便秘は3タイプ

いつも便秘の状態にあることを習慣性便秘といい、大きくは3つのタイプに分けられます。まずは、大腸の働きが低下して、スムーズに便が排出されなくなる「弛緩[しかん]性便秘」、便意を感じたときにガマンしたために起こる「直腸性便秘」、結腸がけいれんを起こして便を止めてしまう「けいれん性便秘」の3タイプです。

便意をガマンすると便秘に

「弛緩性[しかんせい]便秘」はお年寄りに多いのですが、「直腸性便秘」や「けいれん性便秘」は若い女性にも多くみられるタイプの便秘です。たとえば、朝起きて便意があっても、遅刻するからとガマンしてしまったり、職場でトイレに行くのが恥ずかしくて行きそびれてしまったり、そうこうしているうちに便意がなくなってしまうというのが、「直腸性便秘」のパターンです。一方、ストレスなどが原因で、コロコロしたうさぎのふんのような便が出るのが、「けいれん性便秘」です。これはストレス過多から便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群の症状でもあり、腹痛をともなうのが特徴です。

女性ホルモンの影響

女性は便秘になりやすい傾向がありますが、その原因のひとつが女性ホルモンの一つである黄体ホルモンの影響です。黄体ホルモンの分泌が増えると、腸のぜんどう運動(食物や便を送ろうとする動き)が弱まります。月経が近づくと、便秘しがちになるのはこのためです。

朝食ぬきやダイエットも便秘の原因

朝食ぬきも便秘になる原因です。朝、からっぽの胃に食べ物が入ってくると、それが刺激となって腸のぜんどう運動をうながし便意を起こすというカラダの仕組みがあります。ところが、朝食をとらないと、この仕組みが働かず、便意も起きません。その結果、便秘になってしまいます。また、ダイエットをしていると、食事量が減るため十分な便が作られません。このほか、男性にくらべて腹筋が弱いことなども、女性に便秘が多い原因としてあげられます。

若い女性に増えている痔[じ]

便秘を放っておくと、痔も起こしやすくなります。痔というと、妊娠や出産を経験した女性にできるもの、というイメージがありますし、実際そうなのですが、最近は未婚の若い女性にも、習慣性便秘やストレス性の下痢から痔になる人が増えています。

女性が気をつけたい切れ痔とイボ痔

痔には、裂肛[れっこう](切れ痔)、痔核[じかく](イボ痔)、痔ろうの3タイプがあり、切れ痔とイボ痔が比較的女性に多いタイプです。切れ痔は、硬い便を押し出そうと、いきんだときに肛門が切れて出血するタイプの痔です。イボ痔は、排便時のいきみから肛門の周りの静脈がうっ血し、こぶのようにふくらんでしまうものです。痔ろうは、細菌が入り込むことによって肛門の周りが化膿し、痛みや発熱を起こすタイプで、男性に多くみられるのが特徴です。

痔はなってしまったら悪化を防いで

痔はなってしまったら、悪化させないようスムーズな排便を心がけてください。また、肛門のうっ血を避けるためには、トイレでふんばりすぎたり、長時間座りっぱなしでいるのもおすすめできません。お酒、タバコ、香辛料はほどほどにしましょう。排便時には温水トイレを使用したり、可能であればシャワーを浴びるなど、肛門を清潔に保つことが大切です。

肛門科も女性専用外来があります

痔がなかなか治らないときは、肛門科に相談してみましょう。肛門科を受診するのは、ちょっと恥ずかしいという人でも、最近は、「○曜日は女性のみ」という女性専用外来や、女医さんがみるという病院も増えてきています。軽度の痔で痛みや出血がそれほどでもなければ、ぬり薬や坐薬[ざやく]などで治療することができます。ただし、日常生活に支障が出るほど悪化すれば、手術が必要な場合もあります。最近の痔の手術は、医療技術が進んで、痛みがほとんどない方法も。ひどくなる前に、肛門科で相談してみることをおすすめします。

便秘解消法と痔の予防

まずは食生活の改善から

便秘の解消には、なにより快食快便をめざして、食事や生活習慣を見直すことがいちばんです。とくに極端なダイエットは、便秘だけでなく、月経周期にも悪影響をおよぼすので避けてくださいね。食事は、朝食をきちんととり、1日3食とるようにしましょう。朝起きぬけに、牛乳や水を1杯飲むと、それが刺激になって便意をもよおす、という人もいますよ。また、食物繊維の豊富な食べ物をとるように努めましょう。食物繊維には、水に溶けるタイプと水に溶けないタイプがあります。水に溶ける食物繊維には、便をやわらかくする働きがあり、こんぶやひじきなど海草類のほか、しいたけ、エリンギなどきのこ類がその仲間です。一方、水に溶けないタイプの食物繊維は、水分を吸収して便のカサを増やし、腸のぜんどう運動を活発にする働きがあります。大根やごぼう、れんこんなどの根菜[こんさい]類、さつまいも、じゃがいもなどのいも類のほか、ほうれん草やかぶの葉などの青菜にも多く含まれています。大豆など豆類や、雑穀[ざっこく]や玄米も食物繊維が豊富でおすすめです。また、ヨーグルトなど腸の善玉菌を増やす食べ物は、腸内環境を整えるので便通の改善に最適です。

朝起きたら排便の習慣を

朝起きて、水を一杯飲んだり、朝食をとるようにすると、便意を感じるようになります。便意を覚えたら、ガマンしないですぐにトイレに座るようにしましょう。そのためには、少し早起きするなどして、ゆとりある朝の時間を持つことが大切です。また、職場で便意を覚えたとき、恥ずかしがってガマンするのも便秘の原因となるので気をつけましょう。

適度な運動でカラダを動かして

腹筋が弱いと、便を押し出す力も弱く、便秘になりがちです。寝る前に体操をするなどして、日ごろから腹筋を鍛えるようにしましょう。とくに、座りっぱなしの仕事をしていて便秘気味の人は、痔にもなりやすく、要注意です。1時間おきに立ち上がって歩いたり、座っているときは足をあげてストレッチをするなどして、適度な運動を心がけてくださいね。

便秘の予防法

便秘の予防法_1

朝、起き抜けに、冷たい牛乳や水をコップ一杯飲む。

便秘の予防法_2

 

朝食をちゃんと食べる。

便秘の予防法_3

便意を感じたら、タイミングをのがさずにトイレへ行く。

便秘の予防法_4

 

ダイエットは控える。

便秘の予防法_5

食物繊維をとる。

便秘の予防法_6

 

腸の善玉菌を増やす。

便秘の予防法_7

便をやわらかくするために適度に水分をとる。

便秘の予防法_8

 

・腹筋を鍛える運動をする。
・日ごろからリラックスを心がける。

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