妊娠しやすい時期を知るポイントは排卵日! 「タイミング法」のやり方って?
タイミング法とは、排卵時期に合わせて性交渉をおこなう妊活方法のこと。医師に排卵日を予測してもらう方法もありますが、ここではおもに自分たちで排卵日を判断するタイミング法の手順やコツについて解説します。
おうち妊活の最初の一歩「タイミング法」 より妊娠しやすい時期とは?
妊活を始める最初の一歩として選択されることが多い自己流のタイミング法。おうちで手軽に取り組めるのがよいところですが、いつ、どのようにタイミングを測ればいいか迷ってしまいますよね。妊活を始める前に、正しい方法を知っておくことがオススメです。
妊娠しやすい性交渉のタイミングって?
妊娠するためには、精子と卵子がちょうどいいタイミングで出会うことが大切です。その可能性が上がるのが、妊活タイミングの約6日間です。
ソフィの「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」は、この妊活タイミングを気軽に調べられるアイテム。ソフィが独自に開発した技術によっておりものに反応し、「妊活おしらせ物質」を検出すると2本線で妊活タイミングをお知らせします。ぜひ、活用してみてくださいね。
排卵日を意識しすぎると双方のプレッシャーに
排卵日の1~2日前に性交渉をおこなうのが理想的ですが、性交渉が「子どもをつくるためだけの行為」になってしまうのは避けたいもの。プレッシャーを感じ、性交渉そのものがつらくなってしまう人もいます。性交渉はふたりにとって大切なコミュニケーションの1つです。ふたりが負担を感じることのないよう、排卵日の伝え方を話し合ってみましょう。
また、排卵日はちょっとしたストレスなどでズレて、予測どおりにならないことも少なくありません。排卵日を意識しすぎてお互いに無理をするよりも、まずは日常的な性交渉の習慣を持ったうえで「排卵日前はいつもより少しだけ頑張ろう」という気持ちでいるくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
「妊娠しやすい時期」はいつ? タイミング法のポイントは生理周期から排卵日を予測する方法
タイミング法で妊娠率をアップさせるには、排卵日を予測することが大切。排卵日予測の指針となる生理周期の数え方や記録の仕方にもコツがあります。
生理日を記録して生理周期・排卵日を知ろう
生理がある程度規則正しくきている場合、排卵がおきるのは次の生理予定日の14日ほど前。生理と生理のちょうど間の時期です。
その時期を知るためには、まずは生理周期(生理1日目から次の生理前の日までの期間。月経周期とも呼ばれます)を把握しておくことが大切です。個人差がありますが、周期の正常範囲は25~38日です。
何周期か記録をつけたら、自分の生理周期が見えてきます。排卵が数日ズレることはよくあるので、おおまかな周期を把握できればOKです。妊娠を望むなら、この排卵予定日を意識して性交渉をおこないましょう。
生理・体調管理アプリなら簡単に妊娠しやすい時期がわかる
生理日を手書きでメモしたり、周期ごとに排卵日を計算したりするのは大変ですよね。また、排卵日をうっかり忘れて妊娠しやすいタイミングを逃してしまってはもったいないもの。
生理・体調管理アプリ「ソフィBe」なら、ワンタップで簡単に生理の記録ができます。記録を続けると、アプリが排卵日を予測。排卵予定日がカレンダーに表示されます。
排卵予定日の通知を設定できるので、日程を忘れにくくなりますよ。基礎体温や性交渉をおこなった日も記録できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
生理周期が安定していない場合は?
しばらく生理日を記録していると、生理周期が24日以内と短い、39日以上と長い、または周期が不規則…といった傾向に気付く人もいるでしょう。このような状態を「生理不順」といいます。生理不順の人は排卵のタイミングもバラバラなため、排卵日の予測が難しくなってしまいます。とはいえ生理周期が平均の範囲から多少ズレていても、毎回きちんと排卵がおこっていれば妊娠自体は可能です。気になる場合は一度医師に相談してみましょう。
生理周期が正常でも、排卵がおこっていない可能性も
生理が来ていても、排卵がおこらない・おこりづらい場合もあります。
生理のような出血があっても、排卵がおこっていない「無排卵性月経」は、妊娠しにくいだけでなく、卵巣や子宮に異常がおきている可能性があります。
「多嚢胞性卵巣症候群」は、卵子に栄養を与える卵胞の成長が途中で止まってしまい、排卵がおこなわれなくなったり、排卵しにくくなったりする病気です。20〜30人に1人の割合でいるとされています。
もし気になる場合は、次に紹介する「基礎体温の計測」や「排卵検査薬の使用」を試して、排卵が起こっているか確かめてみてくださいね。
タイミング法を成功させたい! 排卵日の予測精度を上げる方法
排卵日は生理周期から予測できますが、生理周期の乱れによってズレてしまうことも少なくありません。また、排卵がおこっていないのに生理のような出血がおこっている可能性もあります。
ここでは、生理周期以外から排卵日を予測する方法として「基礎体温の記録」と「排卵検査薬の使用」について詳しく紹介します。
基礎体温で、おおまかな妊娠しやすい時期を予測できる
基礎体温とは、生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温のこと。体内のホルモン分泌の変化と連動して基礎体温も変わるので、基礎体温を記録してグラフにすることで、排卵日をある程度予測できます。
女性のカラダは毎月、生理開始日から排卵直前までの約2週間に体温が低い「低温期」になり、排卵後には基礎体温が上昇して「高温期」を迎え、約2週間後に生理が始まるとまた「低温期」に戻るというサイクルを繰り返しています。低温期から高温期に移行した日の周辺が排卵日だと予測できます。
ただし、基礎体温の変化だけで正確な排卵日を特定できるわけではありません。周期によってはややズレることもありますし、排卵後に体温が上昇するため事前に排卵日を特定するのが難しいことも。あくまで1つの目安として捉えてくださいね。
基礎体温から読みとれるそのほかの情報
定期的に排卵しているかどうかは、2~3ヵ月基礎体温を記録してみるとわかると言われています。さらに、記録を続けるうち、自分のカラダのリズムが見えてきます。
低温期が2週間以上続く場合は、生理周期が長く、排卵に時間がかかっている可能性があります。また、生理がほぼ毎月あるのにもかかわらず、低温期がずっと続いて高温期に移行しない場合は、排卵がおこっていない「無排卵性月経」のサインかもしれません。
一方、高温期が9日未満と短い場合は、「黄体機能不全(プロゲステロンの分泌不全)」の可能性があります。黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が足りないと、子宮内膜が十分に成熟せず、不妊の原因となってしまうことも。病院では、体温を高めるホルモンを配合した注射や内服薬で治療を進めます。
生理周期が規則的で、高温期が3週間以上続いている場合には、妊娠している可能性が高いと言えます。これは、子宮内を妊娠に適した状態に保つ黄体ホルモンが分泌され続けているためです。
基礎体温を測れば排卵日の予測から妊娠の確率が上がるだけでなく、ホルモンの異常や女性特有の病気の早期発見にも役立ちます。生理が規則的にきている人も基礎体温の記録を習慣化しましょう。
基礎体温を正しく測るコツ
基礎体温の測り方は一般的な体温とは異なります。低温期と高温期の体温の差は、わずか0.3~0.5度ほど。普通の体温計では測れないため、小数点以下が表示される「婦人体温計」を使います。婦人体温計は、薬局やドラッグストア、ネットショップでも購入できます。
婦人体温計を使うときは、わきの下ではなく舌の裏の付け根に挟みます。目が覚めたばかりでもおき上がると体温が上昇してしまうため、枕元に婦人体温計を置き、布団に横になったまま測ってくださいね。
測定の基本は、毎日同じ時刻に、同じ条件でおこなうこと。とはいえ、目覚めてすぐにトイレに行きたくなったり、おきる時間が普段と違ったりすることもあるはず。いつもと違う条件で計測したときは、そのことをメモしておけばOK。毎日完ぺきに測らなければ!と気負いすぎる必要はありませんよ。
測った基礎体温は、低温期と高温期が一目でわかるようグラフにします。測り忘れたときは線を繋げず、その日のぶんを空欄にしておくのがルールです。手書きの基礎体温表は薬局などでもらえます。生理・体調管理アプリ「ソフィBe」なら、基礎体温を入力すればグラフ化してくれるので、記録・管理が手軽にできますよ。
基礎体温をつけたら生理やおりものの状態、不正出血、腹痛、性交渉、風邪をひいた、お酒を飲んだ、睡眠不足など、普段とは違う出来事や体調をメモしておくのもいいですね。グラフの形がいつもと違うときに、原因を知るきっかけにもなります。
より正確に妊娠しやすい時期を見極めるためには?
基礎体温は妊活タイミングの目安になりますが、ちょっとした体調の変化やストレスなどにも左右されてしまいます。ほかのアイテムと組み合わせながら、排卵日を見極められるとベターです。
「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」も便利
ソフィの「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」は、通常のおりものシートと同じ感覚で使用しながら、妊活タイミングを気軽にチェックできるアイテムです。シートのおりもの反応部分に2本線が出たら、妊活タイミングです。
排卵検査薬でも排卵日を予測できる
自分たちで排卵日を調べたいときは、薬局やドラッグストアで購入できる排卵検査薬を使用するのも1つの方法です。排卵検査薬とは、尿に含まれる黄体形成ホルモンを促すホルモン)の量をチェックして排卵日を予測できるもの。排卵前には黄体形成ホルモンの分泌が急激に増え、上昇開始から36~44時間ほど経った後に排卵がおこるとされています。ただし、排卵検査薬はうまく反応しないこともあります。尿は水分の摂取量などで濃度が変化するので、日によっては尿中の黄体形成ホルモンが感知できなくなるのです。
一方で、「多嚢胞性卵巣症候群」の人は、排卵期以外の時期にも黄体形成ホルモンの分泌量が多くなり、常に弱い陽性が出てしまう傾向があるので注意が必要です。
排卵日を予測するには、今のところ医師による超音波検査がもっとも正確。クリニックで超音波検査を受けても費用の一部は保険適用となるので、排卵検査薬の購入費用とあまり大きな差はありません。排卵日の予測がうまくいかないときは受診を検討してみてくださいね。
妊娠のしやすさに影響を与える生活習慣
妊活をはじめると、「すぐ妊娠したい!」と焦ってしまうこともあるでしょう。でも実は、早い段階で妊娠できる人の特徴の1つとして、コツコツと生活習慣を改善し、カラダの土台をつくっていることが挙げられます。
食事で妊娠しやすいカラダづくり
妊活中は普段よりも食事に気を配ってみましょう。特にタンパク質やビタミン類は、積極的に摂りたい栄養素です。自炊が難しい場合はサプリやお惣菜を活用するなど、自分にあった方法を取り入れてみてくださいね。
適度な運動で血流UP
運動は血流を改善し、卵巣機能の向上にも役立つため、日々の習慣に取り入れたいもの。ウォーキングなど、適度にカラダを動かしましょう。
規則正しい睡眠で生活リズムを整えよう
睡眠も、カラダを整えるのに大切な要素の1つです。カラダが「眠るモード」に入ると分泌されるメラトニンには、卵巣を守ってくれるはたらきがあると言われています。
タイミング法での妊活を支える、ローションの使い方
排卵日を見極めて妊活にトライするタイミング法。ときには、性交渉が苦痛になってしまったり、カラダや心の調子がついてこなかったり…ということがあるかもしれません。そんなときには、ローション(潤滑ゼリー)を活用するのはいかがでしょうか。
ローションは、自然なうるおいを保つことで性交渉をスムーズにし、ケガの予防にもなります。自然妊娠をめざして妊活を続ける人には、強い味方になってくれることでしょう。
ローションには、「妊活向け」をうたう商品もあります。これは、精子のはたらきを阻害しない成分でつくられたもの。弱アルカリ性で、粘度が低く、精子が卵巣へ泳いでいきやすくなっています。
ふたりがストレスなく、コミュニケーションを楽しみながらタイミング法に取り組むのも妊活では大切なこと。ぜひ、妊活向けのローションも検討してみてくださいね。
タイミング法はふたりがともに当事者になることが大切
排卵時期がわかっても、ふたりの気持ちと行動がそろわなければ、妊娠が成立することはありません。
だからこそ、性別にかかわらずふたりともに正しい妊活知識を持っておくことが大切なのです。初めて妊活に取り組む場合は、新しいことばかりかもしれませんが、ふたりともが妊活の主役。まずは1つずつ知っていきましょう。
【記事監修医】
株式会社ファミワン 不妊症看護認定看護師 看護修士
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