妊活ステップ

もしかして妊娠したかもと思ったら? 妊娠の兆候・初期症状・チェック方法

妊活中に生理が遅れると、「妊娠したのかも」と思いますよね。妊娠の兆候や初期症状、カラダでどんな変化が起きているのかを知っておきましょう!

妊娠の兆候や初期症状ってどんなもの?

妊娠すると、胎児を育てるために女性のカラダは少しずつ変化し、様々な症状が出ます。症状には個人差がありますが、その中でも代表的な8つの兆候を紹介します。

兆候1:生理が遅れる

生理周期が安定している方が、生理予定日を過ぎても生理がこない場合は妊娠している可能性があります。生理とは、受精卵を受け止めるためにフカフカに膨んでいた子宮内膜が、血液と一緒に剥がれ落ちる状態。受精卵が着床するとそのまま妊娠を継続させるため、子宮内膜が剥がれる必要がなくなり、生理がおこらなくなります。

疲れやストレスなどで生理が遅れているだけの可能性もありますが、もし1週間以上遅れたら、検査してみてもいいですね。

兆候2:熱っぽい

女性の基礎体温には、低温期と高温期があります。低温期とは、生理が始まり排卵に至るまでの間にエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、子宮内膜が膨らんでいく期間のこと。一方、高温期は排卵から生理が始まるまでの間で、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される期間をいいます。

周期的に生理がくる人はそれぞれ約2週間ずつ低温期と高温期が続きますが、妊娠するとプロゲステロンが妊娠後期まで増え続けます。そのため、生理予定日になっても高温期が続き、微熱があったり、熱っぽく感じられたりします。

高温期が1週間以上続くようであれば、妊娠しているかどうか検査してみましょう。

兆候3:眠い、だるい

プロゲステロンは眠気を強くする作用があるため、妊娠してプロゲステロンが増え続けると、カラダのだるさや眠気といった症状が現れます。

兆候4:食欲がない、胃がムカムカする、気持ちが悪い、ニオイに敏感になる

プロゲステロンが活発化する影響で、つわりの症状が現れます。ニオイに敏感になる、食べると吐き気を感じたり嘔吐したりする、胃がムカムカするといったものは、つわりの代表的な症状です。なかには、食べづわりと言って常に何か食べていないと気持ちが悪くなってしまう症状も。つわりの有無や期間、どんな症状が起きるかは、人によって異なります。

兆候5:少量の出血

受精卵が着床すると出血がおこることがあり、着床出血と呼ばれています。ほかの病気による出血も考えられるので、まずは病院を受診してみましょう。

兆候6:おりものが増える

おりものは、子宮頚部[けいぶ](子宮の下部から膣に繋がる部分)や子宮内膜、膣から排出される酸性の分泌物のこと。細菌などが子宮に侵入するのを防いでくれます。妊娠をするとおりものの量が増えるのは、赤ちゃんがいる子宮を守るためです。

兆候7:胸が張る

プロゲステロンの影響で乳腺が刺激され、乳房が張ります。

兆候8:精神的に不安定になる

イライラしたり、気分が落ち込んだりと、理由もなく精神的に不安定になることも。妊娠によってホルモンバランスが急激に変化していることが関係しています。

ドラッグストアでも購入できる妊娠検査薬を使って、自宅でチェック

「もしかして妊娠したかも?」と思ったら、まずは妊娠検査薬を使ってチェックするのをオススメします。

一般的な妊娠検査薬はドラッグストアなどで販売されています。生理予定日の約1週間後から使えるものがほとんどで、2,000円〜3,000円程度(2回分セット)で購入できます。

妊娠検査薬の仕組み

妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるホルモン・hCGを感知して妊娠しているかどうかを判定しています。hCGは胎盤の元となる絨毛(じゅうもう)が育まれるときに、妊娠を継続させるために分泌されるホルモンのこと。このhCGは尿中に排出されるため、生理予定日を1週間以上過ぎた場合に妊娠検査薬で陽性反応が出るようになります。

妊娠検査薬の種類

妊娠検査薬には妊娠検査薬に直接尿をかけるタイプや、紙コップで尿を取り検査するタイプなどがあります。

生理予定日から使える早期妊娠検査薬もありますが、体外診断用医薬品のため、薬剤師が在籍する薬局やドラッグストアでのみ購入できます。価格は2回分がセットで1,000円前後から販売されています。早期妊娠検査薬は、一般的な妊娠検査薬が検知できるhCGの量(50IU/L)よりも少ない値(25IU/L)で感知できるようになっているため、生理予定日のhCGの値でも陽性反応が出る仕組みになっています。

妊娠検査薬はどのタイミングで使うのがベスト?

妊娠検査薬は、生理開始予定日から1週間経過したころの、検査薬が反応する確度が高い時期に使用することを推奨しています(早期妊娠検査薬の場合は生理予定日から)。「早く検査したい」「妊娠しているか知りたい」と焦ってしまうことがあるかもしれませんが、早すぎる時期に検査すると、仮に妊娠していたとしても陽性反応がうまく出ない可能性があるので注意しましょう。

また、妊娠検査薬は朝起きた後の最初のトイレのタイミングで使用するのがいいと言われています。それ以降になると、飲み物などの水分で濃度が薄まり、陽性反応が出にくくなることがあります。

普段から生理不順の方は、生理が止まっているのかどうか、自分で判断がつかないこともあるでしょう。その場合は、性交渉があってから2週間以上経っても生理がこない場合に、妊娠検査薬を使ってみてくださいね。

妊娠したかも…と思ったら、次にすることは?

生理予定日から1週間以上遅れても生理がこない場合や、妊娠検査薬で陽性となった場合は、妊娠の可能性があります。なるべく早く産婦人科を受診して、医師に正確な判断してもらいましょう。

「もしかして」と思ったら産婦人科を受診しよう

産婦人科を受診するタイミングは、生理予定日の1週間後、前回の生理初日から数えて4週目の後半から5週目ごろ(妊娠4週目後半〜5週目)を目安にしましょう。

受診のタイミングが早すぎると、胎嚢(たいのう)と呼ばれる赤ちゃんを包む袋が小さすぎて見えない場合があります。その時は、数日後にもう一度産婦人科を受診する必要が出てきます。

また、妊娠検査薬で陽性が出た場合でも、子宮外妊娠(受精卵が子宮内膜以外の場所に着床し、そこで育ち始めてしまう異常妊娠)などで妊娠の継続が難しい場合も。処置が遅れると、取り返しのつかないことにもなりかねません。病院できちんと検査を受け、赤ちゃんや母体の状態を確認してくださいね。

病院を受診するときに持っていくもの

初めて産婦人科を受診する際は、次のものを持っていきましょう。

健康保険証またはマイナンバーカード

妊娠を確認する検査には健康保険が適用されませんが、状態によっては保険診療になったり、保険が使える追加検査が必要になったりすることがあります。保険証や保険証機能のついたマイナンバーカードは必ず持っていきましょう。

現金

病院によっては、クレジットカードが利用できないことがあります。事前におおよその費用を問い合わせておくと安心です。

最終生理日やこれまでの生理周期の記録

病院では最終生理開始日や生理周期について聞かれるので、記録付けていると診察がスムーズです。生理管理アプリ「ソフィ」でも、生理周期や体調を記録できるので、ぜひ活用してみてくださいね。

基礎体温表

生理周期や排卵日、妊娠などの変化を観察する目安になります。記録をつけている方は持っていきましょう。基礎体温も生理管理アプリ「ソフィ」に記録できますよ。

おりものシートやナプキン

子宮や卵巣の状態を確認する内診があります。診療後に少量の出血をすることがあるため、持っていくと安心です。

病院を受診するときの服装

産婦人科では問診のほか、血液検査や超音波検査などをおこないます。超音波検査とは、プローブと呼ばれる細い棒状の器具を膣内に入れて、医師が状態を観察するもの。診察台に上がって検査するのが一般的です。スカートや上下別れた服装のほうが、下着を脱ぎやすいのでオススメですよ。

妊娠がわかった後にすること

病院を受診し妊娠がわかったら、次は妊婦さんや親としての準備を進めていきます。

母子手帳はいつ受け取る?

赤ちゃんの心拍が確認できると、医師や助産師から「母子手帳をもらってください」と言われます。赤ちゃんとお母さんの健康管理のための母子手帳は、病院ではなく市区町村の役所や保健センターで交付されます。

健診のときに必要なのはもちろんですが、外出先での急な体調不良やトラブルで必要になる場合もありますので、妊娠中は母子手帳を常に携帯するようにしてくださいね。

妊婦健診のペースはどれくらい?

妊娠を無事に継続させるために、妊娠中は定期的に妊婦健診を受けます。厚生労働省では、下記のペースで受診することを勧めています。

ちなみに、妊娠5ヵ月目のあたりを指して「安定期」と呼ばれていますが、これは正式な医学用語ではありません。このころになると胎盤が完成して流産のリスクが減少し、つわりなどの不快な症状が落ち着いてくるため「安定期」という言葉が用いられるのですが、リスクがゼロになるわけではありません。

多くの妊婦さんは妊娠5ヵ月ごろから「お腹がふくらんできた」と実感するようになります。胎動が感じられる嬉しさもありますが、カラダはここからどんどん重くなっていくので無理は禁物。体調に十分に注意しながら過ごしてくださいね。

妊娠がわかったらまず注意すべきこと

妊娠している間は、食べたものなどがお腹にいる赤ちゃんに影響を及ぼすことがあります。赤ちゃんが健やかに育つために、妊娠がわかったら次のようなことを意識してみてくださいね。

葉酸を意識して摂取する

葉酸はアボカドやアスパラなどに多く含まれるビタミンB群の一種。妊娠前から摂取することが推奨されているほど、お腹にいる赤ちゃんの発育に欠かせない成分です。赤ちゃんの先天性異常である神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができると言われています。

お酒は飲まないようにする

妊娠がわかったらお酒はガマン。摂取したアルコールは胎盤を通してお腹の赤ちゃんに届き、発育などに影響します。ひとりで禁酒をがんばるのではなく、パートナーも一緒にお酒を控えましょう。2人で力を合わせれば、きっと乗り越えやすいはず。

「妊娠が判明する前にお酒を飲んでしまった!」という方は落ち着いて。妊娠4週目ごろまではまだ胎盤ができていないため、妊娠がわかるまでの間に飲酒した場合、そのアルコールが大きく影響を及ぼすことないと考えられています。それでも不安であれば、かかりつけの産婦人科の医師に相談してみましょう。

カフェインを控える

大量のカフェインは血管を収縮させるため、胎盤への血流を悪くしてしまいます。1日にコーヒー1.7杯分(カフェイン200mg分)が限度ですので、控えめに。コーヒーや紅茶などはノンカフェインやカフェインレスに切り替えて、カフェインの摂取量を工夫してみましょう。

タバコを吸わないようにする

喫煙の影響で、赤ちゃんに十分な栄養や酸素が届きにくくなってしまうと言われています。習慣を変えるのは難しいことですが、妊娠がわかったら、赤ちゃんのためにも禁煙に励んでみて。また、副流煙も赤ちゃんに影響を与えるため、夫婦で禁煙するのがベストです。

過去の喫煙が赤ちゃんに影響しないか不安になる方もいると思いますが、ニコチンの血中濃度は、最大で約2.5時間で半分になります。過去の喫煙が直接赤ちゃんに影響することはないと言われていますから、安心してくださいね。

カラダに負担のかかる習慣を見直す

疲れていたり、カラダが冷えたりすると、お腹が張りやすくなります。また、胎盤ができ上がる妊娠5ヵ月目までは運動も控えめに。医師に相談してから行いましょう。

ペットとの触れ合い方も注意

ペットを飼っている人は感染症にも注意が必要です。流産や赤ちゃんの発育に影響を及ぼすトキソプラズマ症は、猫の便などを介して感染します。お世話は男性や他の家族が担当するなど決めておきましょう。

薬の服用は医師と相談を

妊娠4~7週目は、お腹にいる赤ちゃんにとって大切な脳やせき髄といった中枢神経を育む期間です。そのため、胎児の発育に影響する薬の服用には注意が必要です。病院では必ず妊娠していることを伝え、処方薬などについて相談するようにしましょう。

妊娠3週目までに服用していた薬は、お腹にいる赤ちゃんに大きな影響を及ぼすことはほとんどないと言われています。それでも不安があれば、どのような薬をどのタイミングで飲んだのか、かかりつけの産婦人科の医師に話してみてください。

エックス線を使用する際は妊娠していることを伝えて

骨折などで撮影されるレントゲンは、放射能の1つであるエックス線が使用されます。通常の検査などで浴びるエックス線は微量のため、お腹にいる赤ちゃんに影響を及ぼすことはないと言われています。しかし、妊娠がわかった後にレントゲン撮影する必要がある場合は、念のため医師に必ず伝えるようにしましょう。

妊娠後は生活も大きく変化。パートナーと協力して暮らそう

妊娠後は気にするべきことが多く、体調の変化も大きいので不安も多いはず。ふたりで今まで以上に協力し合いながら生活することが大切です。気になることは医師に相談して、ひとりで悩みを抱え込まないでくださいね。

【記事監修】

株式会社ファミワン 不妊症看護認定看護師 看護修士

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