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「この出血、大丈夫?」気になる婦人病を解説

「この出血、大丈夫?」気になる婦人病を解説 「この出血、大丈夫?」気になる婦人病を解説

なかなか人に相談できない性器やホルモンの異常などによる女性特有の病気。ここでは、子宮頸管炎や子宮内膜炎、子宮膣部びらんなど、比較的よく耳にする病気を紹介します。知識として知っておけば、気になる症状があったときに早めに対処できますよ。

●不正出血などがみられる「子宮の病気やトラブル」

不正出血などがみられる「子宮の病気やトラブル」

炎症が起き、おりものが増える「子宮頸管炎」

クラミジア、淋病などの性感染症の原因菌や、ブドウ球菌、大腸菌など膣内常在菌によって子宮頸部に起こる炎症です。おもな原因は膣炎やセックスによる感染。まれに、出産後や流産後、人工妊娠中絶手術後の不摂生、不衛生などが原因で起こることもあります。初期はおりものの増加がみられ、悪化すると腰痛、性交痛、発熱をともなうことも。とくにクラミジアの感染による頸管炎は自覚症状が少なく、慢性化することもあるので注意しましょう。

子宮内膜の細菌感染で起こる「子宮内膜炎」

ブドウ球菌、結核菌などの細菌が感染して起こる炎症で、「子宮内膜症」とは異なります。人工妊娠中絶時や流産時、分娩時の子宮内膜の傷、非衛生的なセックスなどが原因でも起こります。症状としては、血液やウミのまじったおりものが出て、下腹部痛や腰痛、発熱をともないます。とくに生理前後は子宮内膜の抵抗力が弱まるため、セックスのタイミングには十分注意してください。

子宮膣部びらん

性成熟期の20代後半から30代になると、女性ホルモンの分泌量が多くなり、子宮頸管が花開いたように、内側の部分がみえる状態になります。このように、組織がまるで花が咲くように外側の膣のほうへ向かって開いた状態を「びらん」(偽びらん)といいます。

このびらんがあると、血がまじったおりものや、セックス後の出血がみれらます。

ホルモン分泌がさかんな20~30代女性に多くみられるもので、めずらしいものではありません。病気ではないので、出血や炎症がない限り治療する必要はないですが、不正出血など症状が強い場合は、びらんをレーザーなどで取り除くことも。またびらんがある場所に子宮頸がんができやすいので、定期的に子宮頸がんの検査を受けることをおすすめします。

子宮頸管ポリープ

セックスなどちょっとした刺激で出血し、受診したらポリープといわれ、驚かれる人もいるようです。しかし、子宮頸管ポリープの場合は99%が良性ですから、必要以上に不安になることはありません。

粘膜ポリープは、粘膜の増殖によって突き出てくるもの。数ミリから2~3cmと小さく、とくに治療が必要ではありませんが、出血が気になるときは、外来での簡単な手術で取ることができます。

●痛みやかゆみも!「外陰部・膣の病気やトラブル」

痛みやかゆみも!「外陰部・膣の病気やトラブル」

非特異性膣炎

膣の自浄作用が正常な状態であれば繁殖しない、大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などの一般的な細菌が原因で炎症を起こした状態のことです。

おもな症状としては、おりものが増える、黄色や茶褐色、悪臭のあるおりものが出る、膣がはれる、かゆみがあることなどがあげられます。

膣や外陰部を不潔にしたり、タンポンやナプキンを長時間取り替えずにいたりすると起こりやすくなります。ホルモンのバランスが乱れて、膣の自浄作用が弱るのも原因のひとつです。治療は、それぞれの原因菌に合わせて、処方された抗生物質の膣坐薬を用いれば、約1~2週間で治ります。

萎縮性膣炎(老人性膣炎)

更年期以降の女性に多い病気です。閉経後、卵胞ホルモン分泌が減ることで、膣の粘膜も萎縮し、うるおいがなくなっていきます。その結果、膣の自浄作用が弱まり炎症が起こった状態です。

出血性のピンクがかったおりものや茶褐色のおりものがみられたり、セックスのときに痛みを感じ出血したりします。若い人でも、生理不順(月経不順)や無月経の人、ダイエットをしている人、ストレスの多い人などは発症することがあります。治療としては、卵胞ホルモンの入った膣坐薬が使われます。

外陰炎・萎縮性外陰炎

「感染性外陰炎」は、細菌感染によるものです。そもそも肛門や尿道口がそばにある外陰部は、炎症を起こしやすい場所。治療は、原因となっている細菌をつきとめ、抗生物質や抗ヒスタミン剤、抗炎症剤などを服用し、かゆみ止めの軟膏や副腎皮質ホルモン剤も併用することもあります。

「非感染性外陰炎」は下着による摩擦や、せっけん、薬品によるかぶれ、アレルギー、肥満による股ずれ、糖尿病などが原因となって起こります。デリケートゾーンを清潔に保ち、皮膚の弱い人用の洗浄剤を使うことなどを心がけましょう。

また、更年期以降に卵胞ホルモンが減少すると、外陰部や会陰、肛門周辺が萎縮して薄くなり、乾燥によるかゆみからかきむしった結果、炎症が起きることがありますが、これは「萎縮性外陰炎」といわれるものです。非感染性外陰炎も萎縮性外陰炎も、原因をはっきりさせ、それを取り除いたうえで、かゆみ止めの軟膏などで症状をやわらげます。

バルトリン腺炎

膣口の左右にあるバルトリン腺に分泌物がたまって炎症が起きる病気です。ひどくなると血ウミが出て、激しく痛むこともあります。抗生物質を投与して治療しますが、繰り返し起きる場合には切開や針を刺してウミを出します。

子宮下垂・子宮脱

子宮下垂は、多くは更年期以降にみられる症状で、子宮を支えている骨盤底の筋肉が弱って下に落ちてきた状態です。悪化すると子宮が膣から出てきて(子宮脱)、外陰部のしこりとして触れることもあります。軽度の場合は、膣内にペッサリーを挿入して治療をすることもありますが、重度になれば手術が必要になります。

甲状腺ホルモンの病気

甲状腺ホルモンの病気

●新陳代謝をうながす「甲状腺ホルモン」

甲状腺はのどぼとけのすぐ下の左右にあり、羽を広げた蝶のような形をしています。この甲状腺は、新陳代謝をうながすなど、カラダの機能を調整する大切なもの。機能が低下したり、逆に活発になりすぎたりすると、女性ホルモンの分泌に影響して生理不順になることがあります。

1)分泌過剰が原因の「甲状腺機能亢進症」

甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で、代表的なものが「バセドウ病」で、圧倒的に女性に多い病気です。

おもな症状は、動悸、息切れ、手のふるえ、体重減少、前頸部のハレ、イライラ、眼球突出、頻発月経などで、20~30代の女性に多くみられます。遺伝的な要因が強く、体質を受け継いだ人がストレスなどの原因により発症すると考えられています。

治療法は、甲状腺ホルモンの産生を抑制する抗甲状腺剤の服用、放射線ヨード(アイソトープ)治療、甲状腺を手術で一部切り取る方法などになります。

2)機能が低下する「甲状腺機能低下症」

「甲状腺機能亢進症」とは逆で、甲状腺ホルモンの分泌が不足して起こる病気で、代表的なものに「橋本病」があります。こちらも女性が圧倒的で、患者は男性の約10~20倍です。

おもな症状は、疲れ、手足の冷え、皮膚の乾燥、便秘、意欲低下などで、20代後半~50代の女性に多くみられます。更年期にかかると、更年期障害と間違われることがあるので注意が必要です。こちらもやはり遺伝的な要因が大きいと考えられています。

治療は、甲状腺ホルモン剤を飲んで、足りない分を補います。

いずれの病気も、免疫システムに異常によって起こりますが、その原因ははっきりわかっていません。様々な症状が出ることから病気が判明するまで時間がかかることもありますが、上記のような症状が続くなら病院へいくことをおすすめします。

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