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ときどき聞く「生理前症候群(PMS)」って何?

ときどき聞く「生理前症候群(PMS)」って何? ときどき聞く「生理前症候群(PMS)」って何?

生理(月経)が始まる前におこる、イライラ、腹痛、頭痛などの不快症状をPMSといいます。これには排卵後の女性ホルモンの変化が関係していて、現代女性の多くが悩んでいます。でもちょっとしたセルフケアで、症状をやわらげることもできるのです。

PMSとは、生理前に起おこる不快症状のこと

生理が始まる1~2週間ぐらい前からおこる、イライラ、腹痛、眠気、頭痛などのさまざまな不快症状。これを、PMS(プレ・メンストラル・シンドローム=生理前症候群)といいます。これは別名・月経前緊張症ともいいます。月経困難症(→「生理痛(月経痛)」の項で紹介)と違うところは、生理が始まると症状がなくなるところ。PMSは生理が始まると症状を感じなくなりますが、月経困難症は生理が始まって2~3日でピークを迎えます。

PMSの原因は、排卵後の女性ホルモンの急激な変化が関係しているようです。とくに生理前には黄体ホルモンの分泌が増えて、生理が始まると急に減ることから、このホルモンが関係しているのではないかといわれていますが、はっきりした原因はまだわかっていません。

PMS症状にはどんなものがあるの?

生理の前に感じるココロやカラダの不調が多いのなら、それはPMS症状かもしれません。

症状は人によってさまざまで、同じ人でも月によって違う場合もあり、その種類は200以上と言われています。あてはまるものがないか、PMS診断をしてみましょう。

●カラダの症状

腹痛・腰痛・肩こり・胸の痛み、張り・頭痛・微熱が続く・眠気・ニキビ・疲れやすい・むくみ・体重が増える・食欲増進、減退

●ココロの症状

イライラ・精神的に不安定・憂うつ・うつっぽくなる・無気力・集中できない・細かい作業ができない・ボーッとする・朝おきられない・不眠・寝つけない

70%以上の人がなんとなく知っているというPMSは、さまざまな症状があります。

92%以上が生理前にPMSの症状を感じています

PMSをなんとなく知っているという人は70%以上という結果に。それでは、その人たちはどんな症状を感じているのでしょうか。

PMSを知っていますか? 生理前に不快を感じる事がありますか? PMSを知っていますか? 生理前に不快を感じる事がありますか?

PMSを知っていますか? 生理前に不快を感じる事がありますか? PMSを知っていますか? 生理前に不快を感じる事がありますか?

※ユニ・チャーム調べ 2017年 8月女性の体に関するアンケート 回答者数:4,949人

PMSを悪化させるのは「ストレス」

PMSで感じる症状の1位が「イライラ」であることでわかるように、精神的な影響がとても大きいもの。ストレスがかかるとPMSを悪化させることがわかっています。ですから、PMSの症状があらわれる時期には、なるべくゆとりを持ち、リラックスした生活をして過ごしたいものです。

不快な症状をガマンしていると、そのことでストレスが増し、さらにPMSが悪化するおそれも。とくに、日ごろからストレスに弱いという人は要注意。上手に気分転換をはかるだけでも、カラダやココロへの負担はだいぶラクになることがあります。

他にもこんな人がPMSをおこしやすい

食事

<食事>

・タバコを吸う ・お酒、コーヒーをたくさん飲む ・間食が多い

性格

<性格>

・几帳面 ・完ぺき主義 ・負けず嫌い ・神経質 ・感情を表に出さない ・ガマンする傾向がある

気分

<気分>

・生理をわずらわしいと思う

PMSを乗り切る、簡単ヨガにトライ!

深い呼吸と精神集中することで、リラックスした状態をつくりだし、精神的疲労やイライラをやわらげる効果があるのが「ヨガ」。また、血流がよくなることでカラダを温める効果もあります。イライラ緩和やカラダを温める効果が、PMS(生理前症候群)による不調を緩和します。

PMSダイアリーをつける習慣を!

日ごろから基礎体温といっしょにPMSの症状をダイアリーに記録しておけば、「ツライ症状もあともう少し」と、自分のカラダの変化を確認できます。そうするだけで、不安が取り除かれ、PMSの症状が軽く感じられることもあります。ぜひダイアリーをつけるのを習慣にしてください。

PMSダイアリーをつける習慣を! PMSダイアリーをつける習慣を!

  1.  日付:日付を正確に記入しましょう。
  2.  生理周期:生理が始まった日を1日目として生理周期を記入します。
  3.  経血量:経血量には個人差があります。PMSダイアリーでは、月経期において量がどう変化するかを、「多い」「普通」「少ない」の3段階にして記録します。
  4.  体重変化:毎朝できる限り同じ時間に測ります。
     自分の決めた標準体重からの増減を記入します。
  5.  基礎体温:基礎体温計を使い、毎朝起床時、起き上がる前の体温を舌の下で測定します。
  6.  症状:症状リストから、あてはまる症状に○を記入。空欄にはリストにない症状を記入してご利用ください。

 

重い場合は、迷わず病院へ

日常生活に支障が出るようなら、無理してガマンせず婦人科に相談を。とくに症状が重い場合や、急に症状がつらくなったときには、子宮内膜症などの病気が隠れているケースがあるので、必ず一度は婦人科を受診してください。

【記事監修医】

西山紘子先生
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院/産婦人科医

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