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不正出血が止まらない!原因や対策は?

不正出血が止まらない女性 不正出血が止まらない女性

更年期に入ると、生理のときの出血量が増えたり、月に何回も生理がきたりするなど、自分のカラダの変化に驚かされる機会が増えます。更年期の不正出血もそのひとつ。

更年期は卵巣機能の働きが弱まるため、不正出血がおこりやすくなります。また、不正出血の原因は女性ホルモンバランスの乱れだけではなく、女性器の疾患が原因となっている場合もあるため注意が必要です。ここでは、不正出血が止まらない場合に考えられる原因や対処法について紹介します。

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妊娠していないときに不正出血が止まらないのは?

不正出血が止まらないため貧血をおこしている女性

妊娠していないのに不正出血が止まらない原因のひとつとして「機能性出血」が考えられます。機能性出血とは、ストレスや排卵期、更年期などが原因で生じるホルモンバランスの乱れによりおこる出血のことです。機能性出血は、過度な心配をしなくても自然と治るのが一般的です。しかし、出血量が多い、血のかたまりがたくさん出る、2~3週間に渡って出血し続けている、ひどい出血により貧血をおこすなど、症状があまりにも強い場合は治療が必要になります。

 

子宮がんや膣炎など、女性特有の病気が原因でおこる出血は「器質性出血」といい、症状に応じて治療が必要です。細菌の感染が原因で炎症がおこり不正出血する「膣炎」や「膣部びらん」は、細菌の種類により治療法が異なります。慢性化しやすく治りにくいため、病院で適切な治療をうけましょう。

 

このほか、ポリープや内膜症、筋腫などの良性腫瘍が不正出血の原因となっている場合があり、手術が必要になることも。また、子宮がんからくる不正出血も、主な治療法は手術となります。子宮がんは初期であれば治る可能性の高い疾患ですし、比較的簡単な手術のみで抗がん剤治療が不要なこともあります。不正出血に気がついたら、できるだけ早めに病院で診察を受けるようにしましょう。

更年期の不正出血が止まらない場合は?

不正出血が止まらない更年期女性

更年期といわれる閉経前後の45~55才ころになると、生理時の出血量や回数が増えたり、あるいは生理周期が定まらなくなったりと、不正出血をおこす人が増える傾向にあります。更年期に不正出血が止まらなくなる原因は、おもに女性ホルモンバランスの乱れと女性特有の疾患の2つ。

 

女性のカラダは、妊娠に備えて子宮内膜が厚くなり、妊娠がおこらないと子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに体外に排出されます。これが生理です。子宮内膜が育つのもはがれるのも、卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの女性ホルモンの分泌によりコントロールされています。

しかし、閉経が近づいて卵巣の働きが弱まってくると、無排卵の生理がおこりやすくなります。無排卵では黄体ホルモンが分泌されないため、子宮内膜の厚みだけが増していき、はがれ落ちたタイミングで一気に大量出血しやすくなります。

 

更年期の不正出血は閉経後におさまることが多いため、あまりに症状が重い場合を除き、治療をせずに様子をみることになります。しかし、繰り返す出血により重い貧血を生じている場合は、治療が必要です。また、突然の出血に悩まされている場合は、ホルモン補充療法をおこなうことで出血時期が安定します。

 

1年間生理がこなければ閉経と判断できますが、更年期の不正出血には女性器の疾患が隠れている可能性もあるため、自己判断はリスクがあります。不正出血がおこったら、できるだけ早めに婦人科で診察を受けるように心がけましょう。

 

>ココロとカラダにあらわれる更年期のサイン

不正出血が止まらないときに考えられる病気は?

不正出血が止まらない原因には、ホルモンバランスの乱れによる「機能性出血」のほか、子宮頚がんや子宮体がん、子宮筋腫、子宮頚管ポリープなどの子宮の病気が原因の「器質性出血」もあげられます。

 

子宮筋腫は30~50代に多くみられる良性の腫瘍で、初期段階では自覚症状はほとんどありません。しかし、筋腫が大きくなるにつれ生理痛が強くなり、生理中の出血量も増えて生理期間も長くなります。不正出血の量も多く、周辺臓器にも影響を及ぼし、下腹部の張り、腰痛、頻尿、尿が出づらい、便秘などを招くこともあるため早期発見がとても大切です。

 

子宮頚がんは20〜30代に多くみられるがんですが、更年期に発症しないとは限りません。子宮頚がんの初期症状はほぼありませんが、症状の進行とともにおりものの量が増えて茶色がかった色になり、不正出血を生じるにようになります。また、子宮体がんは50代以上に多いがんで、初期症状で不正出血がある人は全体の9割を占めます。同時におりもの量が増えて色も茶褐色に変化するため、これらの症状があらわれたらすぐに婦人科で相談しましょう。

 

子宮頚管ポリープは、主に20~50代の女性に発症する疾患です。おりもの量が増えて茶褐色になるのは子宮頚がんや子宮体がんと同様ですが、比較的出血量が少ないのが特徴。排便時やスポーツの後に出血することがあります。

 

不正出血で婦人科を受診すると、子宮筋腫やがんの検査、超音波検査などによるスクリーニング検査に加えて、血液検査によりホルモン値の測定も可能です。ホルモン数値から更年期かどうかを判断できるため、自分の不正出血が「機能性出血」によるものなのか、病気が原因の「器質性出血」なのかもわかります。不正出血で不安を抱えながら生活するよりも、早めに婦人科で不正出血の原因をはっきりさせるようにしましょう。

不正出血が止まらないことを悩む女性

不正出血が止まらないときの対処法

不正出血が止まらない理由を考える女性

不正出血の状態や出血量には個人差があるため、大量の出血ではないから大丈夫と、安易に判断することはできません。少量でも不正出血が続くようであれば、すぐに婦人科へ行き適切な治療を受けるようにしましょう。ホルモンバランスの乱れによる機能性出血の場合、症状が重くなければ閉経まで様子をみるのが一般的ですが、頻繁に出血がおこり、出血量があまりにも多い場合は、女性ホルモン補充療法などの治療が施されます。

 

閉経前の場合は、まず妊娠の有無を確認します。妊娠の可能性がある場合は、切迫流産や子宮外妊娠も疑われるため早期の治療が必要です。妊娠していない場合には、超音波検査やMRIなどの画像検査をしたり、血液検査でホルモン値を調べたりして原因を特定し、それぞれの診断にあわせた治療をおこないます。もしこれらの検査で異常がなければ、機能性出血と判断されるケースが多いです。

 

もし、閉経後に不正出血をおこしているようであれば、まず検査するべきなのは、子宮頚がんと子宮体がんです。病院で細胞診の検査や超音波検査を受け、決して放置しないようにしましょう。子宮頚がんと子宮体がんは、早期発見できれば治る可能性が高いがんです。たとえ不正出血がなくても、自治体や会社の健康保険組合などで、婦人科検診の助成金制度が設けられていますので、年に一度は婦人科健診を受けるよう心がけてください。

不正出血が止まらないときは病院へ

不正出血が止まらない原因は、女性ホルモンバランスの乱れによる機能性出血から、女性器の疾患によるものまでさまざまあります。不正出血の状態や量だけでは判断できませんので、少しでも不正出血があれば早めに婦人科で医師の診断を受けるようにしましょう。

 

ホルモンバランスの乱れが原因の機能性出血でも、不正出血に悩まされているようであれば、適切な治療を受けることができます。また、万が一、女性特有の疾患による器質性出血による不正出血であれば、完治するためにも早期発見が欠かせません。

 

病院で受診する際、基礎体温表があるなら持参するようにしましょう。基礎体温表があれば、医師が適切な診断をしやすくなります。また、普段から基礎体温表をつけておけば、生理や更年期などの自分のカラダの変化も把握しやすくなるというメリットもあるので、習慣化することをおすすめします。アプリの利用も便利です。自分のカラダを大切にするためにも、何か異常を感じたらできるだけ早めに病院で相談しましょう。

基礎体温を確認する女性

【記事監修医】
西山紘子先生
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院/産婦人科医

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