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月経とは?基礎知識と異常が疑われる症状について学ぼう

月経について学ぶ女性 月経について学ぶ女性

月経がくるたびに、経血量や期間が一定であればいいですが、時には経血量が多い・少ない、期間が長い・短いなど、普段と比べて変化があると不安を覚えることもあるでしょう。月経の悩みは人に相談しにくく、月経に異常があるかどうかを判断するのが難しいものです。

カラダの異常を発見するためには、まずは月経の正しい知識を得ることが大切です。ここでは、基本的な月経の仕組み、平均的な月経周期や経血量、異常が疑われるときの対処法なども紹介しますので、参考にしてください。

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月経の基本的な仕組みを知りましょう

思春期に初潮を迎え、成熟期に妊娠・出産を経て、更年期に閉経を迎えるまで、女性のカラダには毎月月経が訪れる

初潮を迎えてから閉経するまでの間、女性のカラダでは妊娠中を除いてほぼ毎月月経がおこります。このとき、女性のカラダにはどのような変化がおこっているのでしょうか。まず、月経の仕組みや、初潮、閉経について解説します。

月経の仕組み

女性は生まれたときに、卵巣内に赤ちゃんをつくるのに必要な卵胞のもとである原始卵胞を200万個ほど持っています。この卵胞の中には卵子がひとつずつ入っており、女性ホルモンの働きにより卵巣内で成熟して、一定サイクルで卵子が卵管に向かって放たれます。これが排卵です。このとき卵子と精子が受精し、子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。

 

卵胞の成熟とともに分泌される卵胞ホルモンの働きで、子宮内膜が柔らかく厚くなり、受精卵を受け止める準備を始めていますが、妊娠がおこらなければこの子宮内膜は必要なくなります。すると、子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに体外へ排出されます。これが月経です。

月経前は子宮内膜が厚くなり、赤ちゃん(受精卵)を受け止める準備をします。妊娠しないと子宮内膜が血液といっしょに剥がれ落ち、月経が始まります。

初潮

初潮とは、12〜13才頃に生まれて初めて迎える月経のことをいいます。女性のカラダの中では7〜8才頃から女性ホルモンの分泌量が増え始め、初潮を迎えて妊娠できるカラダへと変化します。初潮の年齢には個人差があるため、平均年齢12.3才に当てはまらなくても気にする必要はありません。一般的に大柄な子は初潮が早いといわれていますが、高身長で初潮が遅い場合もあり、初潮の年齢と体格にはあまり関係がないとされています。

 

しかし、満18才を迎えても初潮がない場合、何らかの異常による原発性無月経である可能性が高くなります。多くの日本人女性は16才までに初潮を迎えるため、もし16才になっても初潮がこなければ、一度婦人科で相談しましょう。

また、9才以下で初潮を迎えるなど極端に早いケースは、早発月経と呼ばれています。ホルモン分泌異常の可能性があるため、この場合も産婦人科で検査を受けましょう。

 

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閉経

閉経とは、卵巣の中で卵胞が育たなくなり、永久に月経がこなくなる状態をいいます。閉経の基準は1年以上月経がないことで、個人差もありますが日本人女性の平均閉経年齢は50.5才。40才未満で閉経した場合は、早発閉経と呼ばれ、最近では30代で閉経を迎える人も増えています。

 

閉経は、突然月経がこなくなるわけではありません。閉経の前に2〜3ヵ月月経が遅れるようになったり、月に2回月経がきたりと、月経周期が乱れ始めます。また、経血量の増減や2週間ほど少量の出血が続くなど、月経の状態も不安定になります。

 

また、閉経前後の5年間ほどを更年期といいますが、この時期はホルモンバランスが不安定になるため、精神的に不安定になったり、カラダに不調を感じたり、更年期特有の症状があらわれやすい時期です。不調が続き心身ともにつらいようであれば、我慢せずに医師に相談することをおすすめします。

 

>更年期とは?ココロとカラダにおこる変化

月経周期とは?カラダとココロの変化を解説

月経周期の基礎知識を学ぶ女性

月経は、出血が始まった日を月経周期の開始日として数え、次の月経が始まるまでが1回の月経周期です。月経周期はホルモンにより調節されており、増殖期(卵胞期)、排卵期、分泌期(黄体期)、月経期の4つの期間にわけられます。平均的なサイクルや、ホルモンバランスによる心身の変化など、基本的なメカニズムを知って、うまく月経と付き合っていきましょう。

平均的な月経周期

月経周期には卵胞ホルモンと黄体ホルモンが関わっており、通常30日前後で繰り返されますが、個人差が大きく、一般的には月経周期が25〜38日間であれば、正常範囲です。

 

月経による出血は3〜7日間続くのが一般的で、ダラダラと出血が8日以上続く場合は「過長月経」、月経が2日以内で終わってしまう場合は「過短月経」といいます。

過長月経

過長月経の原因は、ホルモンバランスの乱れや子宮の病気が代表的です。ホルモンバランスの乱れがある場合、無排卵周期や黄体機能不全などの可能性が考えられます。もし、出血量の増加や経血にレバーのような血のかたまりが混ざっている場合、子宮筋腫や子宮内膜炎、子宮がんなどの病気が原因の可能性もあるため注意が必要です。

過短月経

一方、過短月経の主な原因は、女性ホルモンの分泌量が少ないことにあります。女性ホルモンの分泌不足により、子宮内膜に十分な厚みがない、または子宮の発育不全や甲状腺機能異常症などをおこしている可能性があります。不妊の原因となる無排卵月経の可能性もあるため、あまりにも経血量が少ないようであれば一度婦人科で診察を受けましょう。

月経周期によるココロとカラダの変化

月経周期は、黄体化ホルモン・卵胞刺激ホルモン・卵胞ホルモン・黄体ホルモンの4つのホルモン分泌の変動により、月経期・増殖期(卵胞期)・排卵期・分泌期(黄体期)のサイクルを繰り返します。

ホルモンの分泌状況により女性のココロとカラダには大きな変化がおこります。月経周期はホルモンの分泌状態にあわせて、月経期、増殖期(卵胞期)、排卵期、分泌期(黄体期)の4つの時期にわけられます。それぞれの時期の女性のココロとカラダの変化を詳しくみていきましょう。

月経期

妊娠しなかった場合、女性ホルモン(黄体ホルモン・卵胞ホルモン)の分泌量が減って、子宮内膜が剥がれ月経が始まります。月経周期の1週目である月経期には、ホルモンバランスの変化により、月経痛やむくみ、頭痛などの不調を感じやすくなります。また、吹き出物などの肌あれや、疲れやすくなったり冷えやすくなったりするのも特徴的な症状です。

 

精神面でも不安定になりやすく、気分の落ち込みやイライラがみられるほか、普段よりも神経質になったり、やる気が出なくなったりする人もいます。

 

この中でも特に多いのが、下腹部や腰に鈍い痛みを生じる月経痛です。月経痛がおこるのは、経血を体外に排出するために子宮が収縮し、その時に発痛物質であるプロスタグランジンを分泌するためです。月経時に頭痛がするのは、このプロスタグランジンが血中を流れることが原因です。月経痛は、年代や体調に左右されるほか、下半身の冷えにより悪化しやすいことがわかっています。

増殖期(卵胞期)

月経開始から数えて2週目にあたる期間は、増殖期(卵胞期)といい、卵巣内で卵胞が成熟していく時期です。卵胞の発育にともない卵胞ホルモンの分泌量が増えて、子宮内膜が少しずつ厚く柔らかく変化します。

 

月経周期の中で、女性のココロとカラダが最も調子が良いのはこの時期。むくみが取れてカラダが軽くなり、肌にハリ・ツヤが出てきます。気分も明るく前向きで、精神的に安定します。ダイエットの効果も出やすい時期なので、ダイエットをするならこの時期を上手に活用しましょう。

排卵期

月経周期の3週目は、ちょうど生理と生理の中間。排卵がおこる前後2~3日を排卵期といいます。排卵日には、卵胞ホルモンの分泌がピークになり、卵胞から卵子が排出されます。

 

この時期は妊娠の準備期間にあたるため、子宮内膜が厚くなり下腹部に違和感が続くことがあります。また、ホルモンバランスが急激に変化するため、むくみや便秘、眠気、だるさ、吐き気、めまいなどの不調もおこりやすくなります。

 

排卵日前後には、排卵痛や中間期出血などの排卵日特有の症状があらわれることも。排卵痛は、排卵時に破れた卵胞から卵胞液と血液が流出して腹膜を刺激することで生じます。また、卵巣の炎症によるお腹の張りや子宮周辺に痛みを感じることも少なくありません。

分泌期(黄体期)

月経周期4週目、つまり次の月経が始まる1週間前は分泌期(黄体期)といいます。排卵後の卵胞が黄体に変化して、黄体ホルモンが分泌されるので、妊娠に備えて子宮内膜が厚くなり、水分と栄養素がため込まれる時期です。そのため、水分の排泄が悪くなってむくみや便秘をおこしやすくなります。

 

また、胸の張りや下腹部痛、肩こりなどの多くの不調があらわれやすく、イライラや不安を強く感じ憂うつな気分になることも。月経前症候群(生理前症候群)(PMS)により、頭痛、下痢、ニキビ、肌あれ、不眠、眠気、過食などの症状に悩まされやすくなるのもこの時期です。

 

>月経前症候群(生理前症候群)(PMS)とは?

月経周期が乱れる理由は?

一般的に正常とされる月経周期は、25〜38日間です。月経周期が24日以内の場合を「頻発月経」、39日以上の場合を「稀発月経」といい、正常な場合と区別します。月経周期の乱れは、何らかのカラダの異常や病気が原因の可能性が高いです。月経周期に異常をきたす原因について詳しくみていきましょう。

月経周期の乱れに悩む女性

月経周期が短い「頻発月経」

頻発月経とは、月経周期が24日以下になり、頻繁に月経がくる状態を指します。頻発月経の原因は、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れや、黄体ホルモンの分泌量が減少してしまう黄体機能不全が代表的です。黄体ホルモンの分泌量が減ると、子宮内膜の成熟が十分に行われなくなり、妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりする可能性もあるため、妊娠や出産を希望している場合は、早めに産婦人科でホルモンの分泌状態を調べるようにしましょう。そのほか、子宮内膜ポリープや悪性腫瘍などの病気が原因で、頻発月経を引きおこしている可能性もあります。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープは、ホルモンの影響などにより子宮内膜の細胞が子宮の内腔で異常増殖したもので、一般的には良性の腫瘍です。ポリープのサイズはさまざまで、多発するケースもみられます。月経以外の不正出血や経血量の増加、月経がダラダラと続くなどの症状が代表的ですので、これらの症状があれば、早めに婦人科で診察を受けましょう。

子宮頚がん・子宮体がん

頻発月経を引きおこす悪性腫瘍には、子宮頚がんや子宮体がんがあげられます。

 

子宮頚がんは、20〜30代に多くみられる子宮の入り口付近にできるがんです。初期の自覚症状はほとんどなく、進行するにつれておりもの量の増加や茶褐色への変化、月経期間が長引く、不正出血などの症状があらわれます。

 

子宮体がんは、子宮内膜にできるがんで、閉経後の女性に多い病気です。初期段階から90%以上の人に不正出血があるほか、おりもの量の増加や茶褐色への変化、経血量の増加がみられるのが特徴です。

 

子宮頚がんと子宮体がんは、早期発見できれば治癒する可能性が高まります。特にカラダに不調を感じていなくても、年に一度は婦人科検診を受けるように心がけましょう。

 

>子宮頚がん・子宮体がんの原因と対処法

月経周期が長い「稀発月経」

月経周期が39日以上の場合は稀発月経と考えられます。稀発月経の原因には、卵巣機能の低下により女性ホルモンの分泌が少なくなっている可能性があります。月経があるため安心して見逃してしまいがちですが、無排卵周期になっているケースも少なくありません。

 

稀発月経でも排卵があれば妊娠や出産も可能ですが、無排卵状態では困難です。1〜2ヵ月間様子をみても稀発月経が続くようであれば、婦人科で検査を受けましょう。その際、基礎体温の記録をもっていくと、排卵があるかどうかを判断しやすくなるので、受診時には基礎体温表を持参するとよいでしょう。

 

>基礎体温の正しい測り方をチェック

多嚢胞性卵巣症候群

40日以上月経がなく無排卵である場合は、多嚢胞性卵巣症候群が疑われます。若い女性に多くみられる排卵障害で、卵巣内の卵胞が育たずに排卵がおきない疾患です。卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因であると考えられており、ニキビの増加や毛深くなるなどの症状がみられます。

 

「エコー検査での多嚢胞性卵巣の確認」「高アンドロゲン血症」「下垂体ホルモンバランス」が診断基準となります。多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害は加齢とともに進行し、月経周期も長くなるのが一般的です。症状には個人差があり、20代であれば自然妊娠するケースもみられますが、排卵しにくいという状態に変わりはありません。妊娠を望む場合は、できるだけ早めに治療を開始しましょう。

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症は、母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが過剰分泌する疾患です。カラダが妊娠モードのため、月経が抑制され周期が乱れやすくなります。

 

高プロラクチン血症の原因には、脳下垂体の腫瘍、甲状腺機能の低下、長期の薬剤服用などのほか、睡眠不足やストレスなどがあります。特徴的な症状として、出産とは無関係な母乳の分泌があげられます。また、乳房の腫大や月経不順、ホルモンバランスの乱れにより不妊症の原因となることも珍しくありません。

 

脳下垂体付近の異常が原因で高プロラクチン血症を生じている場合、頭痛や吐き気、視界不良といった症状があらわれることもあります。治療法は原因によって異なり、腫瘍摘出のための手術療法または放射線療法、原因となっている薬剤の服用中止、プロラクチンを抑制する薬の服用といった方法が代表的です。

月経の経血量が気になる…多い・少ない基準とは?

月経時の経血量を気にしている女性

1回の月経時の経血量は、20〜140mlが正常値とされていますが、自分の経血量が正常なのかは判断しにくいもの。「夜用ナプキンが1時間ももたない」「就寝時にナプキンを重ねていても経血がモレてしまう」「ナプキンにわずかに血がつく程度で月経が終わる」などの場合、「過多月経」「過少月経」になっている可能性も考えられます。

経血量が多い「過多月経」

婦人科で過多月経と診断されるのは、経血量が140ml以上の場合です。判断基準となるのはナプキンの交換頻度です。経血量が正常範囲内であれば、ナプキンの交換は2時間おきでも問題がありません。しかし、過多月経の場合は、ナプキン1枚では1時間ももたないような場合が多いです。また、昼間でも吸収量の多い夜用ナプキンを使用しなければならない場合は、過多月経の疑いがあります。

 

このほか、経血にレバー状の血のかたまりが混ざったり、動悸や息切れなどの貧血の症状が出たりする場合も、過多月経が疑われます。時々であれば問題ない場合が多いですが、頻繁に血のかたまりが出たり、大きなかたまりが出たりする際は、早めに婦人科で相談しましょう。子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系の疾患が隠れている場合もあります。病気が進行すると不妊につながる可能性もありますので、自己判断で放置しないようにすることが大切です。

経血量が少ない「過少月経」

婦人科では、経血量が20ml以下の場合に過少月経と診断されますが、一般的に過多月経よりも問題視されない傾向がみられます。過少月経の原因は、病変のない機能的なものと、子宮内膜炎や子宮内癒着などの病気によるものにわけられます。

 

機能的な原因としては、稀発月経や高プロラクチン血症、甲状腺機能異常などが代表的です。このほか、ピル(経口避妊薬)の長期服用により過少月経が引きおこされることもあります。この場合、まずホルモン異常などの内分泌異常の治療がおこなわれます。妊娠の希望があり、排卵障害が疑われる場合にはホルモン療法などが選択される場合も多いです。

 

病気が原因の場合は、治療を優先します。ただ、子宮内癒着などがみられても今後の妊娠希望がなく、特に月経痛やうっ血などの症状もなければ、経過観察となることもあります。

 

また、月経が2日以内で終わってしまう場合は「過短月経」と呼ばれ、過少月経と同様に、女性ホルモンの分泌不足や甲状腺機能異常などが考えられます。過少月経や過短月経を長期間放置すると不妊の原因になることもあるため、不安なときは早めに婦人科へ行き、医師に判断をあおぎましょう。

月経によるカラダのトラブルはさまざま!どう対処すればいい?

女性のココロとカラダには、月経が関係するさまざまなトラブルがおこります。人によっては、月経痛が強く日常生活に支障をきたしてしまうことも。不調に悩んでいる人は、月経が原因で生じるトラブルと対処法を知り、上手に月経と付き合うようにしてください。

月経トラブルについて考える女性

月経前トラブルへの対処法

月経前にも腹痛や腰痛などのさまざまな症状があらわれる場合があります。月経前の不調は「月経前症候群(生理前症候群)(PMS)」と呼ばれ、月経が始まる3〜10日前から症状があらわれ始め、月経の始まりとともに症状がなくなったり軽減したりするのが特徴です。

 

PMSの症状は個人差が大きく、200種類以上もの症状があるといわれています。複数の症状が一度にあらわれることもあれば、毎月違う症状に悩まされることもあり、代表的なカラダの不調には頭痛、腹痛、腰痛、吐き気、眠気などがあり、ココロの不調としては、イライラや憂うつ、集中力の低下、無気力などが代表的です。

 

PMSの原因ははっきりとはわかっていませんが、黄体ホルモンが関与していると考えられています。ただ、それだけでは説明できない部分が多いため、卵胞ホルモンの減少や貧血なども関係しているとする説が有力です。PMSの症状は、生活習慣の見直しにより緩和される場合もあります。

 

不規則な生活習慣や偏った食生活によりホルモンバランスが乱れると、不調をきたしやすくなります。軽度の運動は、自律神経を整える効果があるので、日常生活に取り入れるのもおすすめです。もし、生活習慣を見直してもPMSの症状に改善がみられない場合は、我慢せずに婦人科で医師に相談しましょう。

 

>PMSを乗り切る方法とは?

月経痛への対処法

月経痛の症状は人によりさまざまですが、特に多くみられるのが腹痛と腰痛です。その痛みの度合いにも個人差があり、日常生活に支障をきたしたり寝込んだりするほど痛みが強い場合は、月経困難症といわれ、治療の対象となります。

 

月経痛を生じる原因のひとつに、子宮内膜が剥がれるときに分泌されるプロスタグランジンの影響があります。プロスタグランジンには、子宮を収縮させて不要になった子宮内膜を体外に排出させる役割がありますが、過剰に分泌されて子宮の収縮が強まると、下腹部痛などを引きおこします。若い女性の場合は、子宮口が狭く、スムーズに血液が流れないことで痛みがおこる場合もあります。

 

月経痛は、カラダを温めて血行を促すと症状がやわらぐ場合があります。冷えは血行の悪化を招き、痛みの原因物質であるプロスタグランジンの分泌を増やしてしまいます。そのため、ストレッチなどの軽い運動で血行を促すのも、効果的な月経痛対策になります。

 

また、ストレスは自律神経の乱れの原因となるため、体温調節機能が低下しカラダが冷えやすくなります。ストレスはホルモンバランスの乱れも引きおこすため、ストレスをためないように心がけることも大切です。月経痛には、市販の鎮痛薬も効果が期待できますが、痛みがひどい場合は子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因となっている可能性もあるため、無理をせず婦人科で診察を受けるようにしましょう。

 

>月経痛(生理痛)の原因と対処法

月経周期を安定させるポイント

安定した月経周期で心身のバランスが整っている女性

月経周期が乱れると、不安に感じることもあるでしょう。しかし、月経周期は女性ホルモンの分泌を整えることで正常に戻ることもあるため、まずは生活習慣を見直しましょう。次に、月経周期を安定させるために、日常生活の中でできることを紹介しますので参考にしてください。

月経中の過ごし方

月経中は、女性ホルモンの分泌が低下して不調が出やすくなり、カラダの抵抗力も弱まっています。精神的にも不安定になりやすいので、心身への負担を減らすためにもできるだけゆっくり過ごすようにしましょう。月経中は予定を詰め過ぎないことがポイントです。

 

また、適度な運動は血行が良くなるため、骨盤の動脈にたまりがちな血の流れを促すことができます。また、デリケートゾーンの不快感などからくるストレスも、軽い運動により解消できる場合も多いです。とはいえ、カラダがデリケートな状態になっているので、激しい運動は避けましょう。

 

特に、経血量が多めの人は、息切れや動悸といった貧血の症状が出やすい状態になっています。月経中の運動は、ジョギングやウォーキングなどの軽い運動にとどめておくことが大切です。

 

>月経中の快適な過ごし方

月経中の食事

月経中は体内の血液が外に排出されてしまうため、貧血になりやすくなっています。予防のためにも、鉄分を多く含む食材や、鉄分の吸収を促すビタミンCを多めに摂取するように心がけましょう。

 

鉄分が多い食材は、レバーや小松菜などが代表的です。あわせて、ビタミンCを多く含むピーマンやいちご、ブロッコリーなどを食べると効果的。

 

その一方で、月経中は刺激物や冷たい飲み物、アルコール類は避けたほうがよいといわれています。これらは血管を収縮させ、カラダを冷やしてしまいます。血管の収縮は子宮にも影響を与えるため、月経痛が強くなることがあります。

 

基本的には栄養バランスのとれた食事を心がけ、そのうえで月経中に不足しがちな鉄分を十分に補う食事を目指しましょう。ただし、鉄分が必要だからと特定の食材ばかり偏って摂取すると、本来カラダに必要な栄養素が不足してしまう可能性がありますので、注意してください。

 

>月経(生理)中の貧血を解消する方法

月経に不安を感じるときは婦人科で相談しましょう

月経には平均的な周期や経血量があるものの、個人差があります。そのため、多少他の人と違いがあっても、特に問題がない場合も。しかし、経血量や月経周期がいつもと違い不安を感じる場合は、自己診断で放置せずに早めに婦人科で相談することが大切です。月経異常の原因には、婦人科系の病気が隠れている可能性もあります。

 

仮に子宮頚がんや子宮体がんであっても、早期発見できれば治癒の可能性は高いです。自分のカラダを守るためにも、異常に気が付いたら早めに病院で診察を受けましょう。

 

>婦人科受診の前にチェックしておきたいこと

月経トラブルについて医師に相談する女性

【記事監修医】

西山紘子先生
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院/産婦人科医

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